オウンドメディアや
SNSの写真を
社内で撮影するときの
注意点とコツ

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今回のテーマは「オウンドメディアやSNS運用で使用できる写真撮影方法」についてです。

WEBはブランディングの重要な位置を占めています。最近ではオウンドメディアなど、自社の情報発信メディアとしても活用されています。このようなオウンドメディアやSNSなどでの情報発信は、その内容や公開頻度などを求められることが多く、運営担当者の作業負担を増加させています。その中でも大きな負担になっているのが、「写真」と「原稿」です。

今回は、その「写真」に関しての問題回避方法をお伝えします。

WEBで使用する写真の入手方法とは

WEBで使用する写真の入手方法とは

まず最初に、WEBで使用する写真にはどのような入手方法があるのでしょうか。

基本的には、「素材集から購入する」か「撮影する」かの二択になります。

素材集の多くはプロカメラマンが撮影しておりクオリティが高いです。しかも、低価格(1,000円〜)で使用できるメリットがあります。ただし、オリジナルな写真ではないため、文脈やブランド価値に一致させることが難しくなります。また誰でも購入できるので、競合企業と同じ写真を使用するといった危険性もあります。

一方、プロカメラマンに写真撮影してもらう場合はどうでしょうか。オリジナルでブランドのトンマナにあった写真が撮影できることがメリットですが、コスト(数万円〜)がかなり重んでしまい運用コストの問題がでてきてしまいます。
どちらを選択してもメリット・デメリットがでてきてしまうのです。

そこで、両者の中間に位置する「社内撮影」をオススメしています。社内撮影の場合、オリジナリティやリアリティ、更新頻度を高めることが可能になります。また、コストも削減できるので、長期間の施策であるオウンドメディアやSNSにはベストな対策と思っています。ただし、クオリティはプロのカメラマンに劣ってしまうとい問題が残ってしまいます。

今回は、問題となっている「クオリティ」をできるだけ高め、社内撮影でオウンドメディアやSNS運用できる方法をお伝えしたいと思います。
※今回は基本的なカメラの操作などの説明ではございません。

オウンドメディア制作で非認知層への接点強化。製品やブランドの理解促進から購入まで引き上げるツールとしても最適です。
オウンドメディア制作で非認知層への接点強化。製品やブランドの理解促進から購入まで引き上げるツールとしても最適です。

撮影前にイメージを明確に

撮影前にイメージを明確に

撮影前にイメージを明確にできていなければいい写真は撮れません。ただ、初心者の方がイメージを明確にするのは難しいことだと思います。そこで、gettyimagesなどのクオリティの高い素材集の写真を見て構図などを学ぶことをオススメします。素材集は、条件に応じて検索ができ、検索結果では多くの写真が表示されるので、ライティングや構図、背景の扱いなどが学べる教科書として利用できます。

イメージした写真に近づけるためには、各レンズの特性を知ることも大切になります。
レンズの焦点距離(00mmレンズと言う表記をされるもの)はイメージを具現化するにあたり重要な要素となります。
50mmレンズ(標準)は、人の見た目に一番近い表現ができ、魚眼レンズや15mmなどの超広角レンズは人間が見たことのない幻想的な表現が可能になります。レンズの特性を知り使いこなすことによって意図したイメージを創り上げることができるようになります。
最近は上記のような単焦点レンズではなく複数の焦点距離をカバーできるズームレンズが使用されることが多くなりました。ただ、ズーミングによって構図を調整すると焦点距離が変わってしまい、意図している写真にならないことがありますので使用の際には注意しましょう。

イメージ通りの写真を撮影するために「写真は足で撮る」ということを覚えておきましょう。カメラマン時代に、師匠からよく言われた言葉です。レンズの特性を知った上で、光や背景などを考慮し、被写体の設置場所を探し、イメージ通りに見える距離やアングルを自ら動き探すことを心がけてください。

背景を考える

イメージするときには、被写体の角度や見え方だけではなく背景も考えましょう。

被写体を際立たせ、より良いイメージにするのは「背景」です。撮影するときに、「背景自体」「背景との距離」「背景の写り込む範囲」「ボケ味」「背景の色味」を考慮することでクオリティが上がります。

■ 背景自体
背景の形状ももちろんですが、明暗も重要になります。爽やかなイメージの場合は、明るい背景を選び「ハイキー」に。逆じ重厚感を出したいときは暗めの背景で「ローキー」にしましょう。

■ 背景との距離
背景物の大きさや見え方も変えることはもちろん、距離が近ければ背景が明確に見えるなど、画作りには「遠近」は重要な要素です。また、被写体の影もコントロールすることができます。例えば、部屋の白壁でポートレイトを撮影する場合、人物が壁に近いと影が背景に強く写ってしまうので、壁から離れ影の映り込みを回避することも可能になります。

■ 背景の写り込む範囲
背景をどのくらい写り込ませるかをイメージして、撮影場所や被写体の位置、また焦点距離を選定することが重要になります。

■ ボケ味
レンズの焦点距離と被写界深度によりコントロールできます。背景をはっきりみせるのか、背景をぼかし被写体を引き立たさせたいのかなど、意図にあわせ調整しましょう。

■ 背景の色味
背景の色は被写体との相性が重要です。被写体が黒いもので黒背景の場合、境界線が目立たなくなります。よくあるのが、人物撮影時に髪の部分が背景の影や黒い部分と一体化してしまうこと。これだけは避けましょう。

レイアウトを考慮する

写真を複数掲載するレイアウトの場合は、写真が単調にならないように注意する必要があります。
例えば、寄り引きで強弱をつけたり、被写体の向きを左右に振り分けるなど、ページ全体としてのイメージを大切にしましょう。

掲載するページデザインやレイアウトが確定していないまま撮影すると失敗の確率が高くなってしまいます。できるだけそのような状況は避けるべきなのですが、どうしても撮影しなければならなくなった場合は、以下のカットは最低限抑えておきましょう。

最低限必要なカット例

● 縦位置・横位置のカット:画角の問題解消
● 寄り・引きのカット:単調な構図の連続解消
● 被写体を右左向きに振ったカット:文字の回し込み時の違和感解消
● 標準レンズでの押さえカット:広角によるゆがみ問題の解消

掲載ページのレイアウトなどがないと撮影に多大な時間がかかることになりるので、必ず先に用意しておきましょう。

ブランドイメージやトンマナも考える

各ブランドにはブランドイメージがあります。
ビジュアル的な美しさや構図の良さにこだわりすぎるあまり、ブランドイメージと異なる写真をオウンドメディアやSNSなどで公開することは絶対に行ってはいけません。ブランドイメージを体現できるよう、トンマナに沿った撮影をしましょう。また、ブランド管理がきちんとされている企業はブランドブックがあると思いますので、それに準拠しましょう。

例えば、

● ハイキー または ローキー:明るめの写真なのか暗めの写真
● 硬い写真 または 柔らかい写真:強い光で影が強め目なのか、柔らかい光で影も弱めのか

などで、見た目の印象はがらりと変わります。ブランドに合ったトンマナで写真を撮影しイメージの統一を図るようにしましょう。

今回はSNSやオウンドメディア運用で使用する写真の基本的な注意点やアドバイスでした。

最初からうまく撮影できる人はいないと思います。また、うまく撮影できたかのどうかの判断がつかない方も多いかと思います。そんなときは社内の人に撮影した写真を見てもらいアドバイスを貰うようにしましょう。そうすることで自分自身では気づかなかったことが理解でき上達へとつながります。

撮影を上達するために、たくさん撮ってたくさん失敗しながら学んでいきましょう。

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