新卒学生はどのように
企業を選んでいるのか
採用ブランディングに
活かす学生心理


新卒学生の企業選びは、一見すると感覚的で、分かりにくく見えることがあります。
しかし実際には、多くの学生が業界研究や企業研究を行い、インターンシップや説明会、情報発信などを通じて、さまざまな企業と出会いながら就職活動を進めています。
また、学生によって状況や考え方は異なります。
• 早い段階から方向性を考えている学生
• 活動を進める中で考えが変わる学生
• 条件や安定性を重視して企業を見る学生
• 雰囲気や直感を大切にする学生
その中で共通しているのは、企業と出会う一つひとつの接点ごとに「自分に合うか/入りたいと思えるか」を確かめながら進めているという点です。

就職活動を始めた学生は、多くの企業情報に触れます。
そのすべてを深く理解しているわけではありませんが、
その中で、
なんとなく印象に残る
少し気になる
もう少し知ってみたい
と感じる企業が生まれていきます。
ここで重要なのは、「気になる存在」として印象に残れるかどうかです。
この段階では、条件・事業内容・知名度など、さまざまな要素がきっかけになります。
そして、その「気になる」という感覚の背景には、学生が企業の中に何らかの「らしさ(魅力・強み)」を感じ取っているという事実があります。

説明会、インターンシップ、選考、情報発信など、企業との接点を重ねる中で、学生の中にある各企業のイメージは少しずつ強まっていきます。
最初は、
名前を聞いたことがある
情報を見たことがある
というレベルだったものが、
どんな会社なのか
どんな社風でどんな人が働いているのだろう
何に価値を置いている会社なのか
といった意味を伴った理解へと変わっていきます。
これは、企業を「知識として知る」ことと、「自分にとってどういう存在かを感じる」ことが、同時に進んでいる状態です。
企業との接点を通じて、学生は仕事内容や働き方、条件などを理解していきます。
同時に
この会社、なんだか良さそうだ
自分には合っていそうだ
ここで働くことに前向きな気持ちが持てる
といった期待感情も、少しずつ大きくなってきます。
これは、情報を論理的に比較した結果というよりも、企業の「らしさ(魅力・強み)」に触れる中で生まれる感情です。
学生は、この期待感情により「この会社に入りたい」「ここで働きたい」と思う気持ちが大きくなり、それと同時に志望度も上がってきます。
さらに、なぜ採用ブランディングが現代の新卒採用で必要とされているのか、背景や市場動向を整理した記事もあわせてご覧ください。
→ なぜ採用ブランディングが必要なのか(背景と理由)
こうした学生の意思決定構造を前提に考えると、そもそも「採用ブランディング」とは何を設計する取り組みなのかを、正しく理解しておく必要があります。
→ 採用ブランディングとは何か
採用ブランディングとは、条件を良く見せることや、情報を多く伝えることではありません。
企業が大切にしていることや、他社とは異なる「らしさ(魅力・強み)」が、学生にとって意味のある形で伝わり、
なんだかワクワクする
すごく自分にあっている気がする
という感情が育っている状態をつくることです。
それによって、
この会社に入りたい
一緒に働きたい
という前向きな意思が生まれます。
この状態を、初期接点から採用活動全体を通じて設計していくことが、採用ブランディングなのです。
また、採用ブランディングの基本的な考え方については、「採用ブランディングとは?」の記事で体系的に整理しています。
→ 採用ブランディングとは?(本質・定義)
新卒学生は、
• 企業と出会い
• 接点を重ね
• 情報を理解する
中で、企業の「らしさ(魅力・強み)」に惹かれ、ワクワクした期待感情を抱き、「この会社に入りたい」「ここで働きたい」と学生の気持ちが少しずつ変わっていきます。
採用ブランディングとは、その企業「らしさ」を初期接点から学生に伝わるカタチにし、期待感情を抱かせ、入社意思へと心理変容を促すことです。
採用ブランディングの基本的な考え方や、どのように設計していくべきかについては、「採用ブランディングとは?」の記事で体系的に整理しています。→ 採用ブランディングとは?(定義・本質)
それによって、学生が納得し、前向きな意思で入社を選べ学生にとっても企業にとってもよい就活、採用を行うことができるのです。
ここまでお伝えしてきた学生の行動や心理を踏まえ、採用ブランディングを「状態をつくる考え方」として整理したものが「採用ブランディングとは?」の記事です。
